読みきり短編官能小説


相変わらず感じやすいな(1/3)


俺は花子とふたりでプールに遊びに来ていた。

しかし、花子の水着姿を見て、俺は固まってしまった。

花子の大きめの胸の谷間がハッキリと見えるビキニは、胸元の大きなリボンよりもつい谷間に目がいってしまう。

下は、ビキニとお揃いの柄のピラピラした短いスカートみたいなのをはいているが・・・ヤバイ・・・その格好は反則だろ・・・。


「ねえ、どうしたの?」


上目遣いで俺の顔をのぞきこんでくる、花子を見て、俺は、顔が熱くなるのがわかった。


「お前、その格好、どうにかしろよ」

「え?」

「上に何か羽織るとかよ・・・」

「今からプールに入るのに、そんなの持ってないよ」

「・・・だよな」


俺は大きくため息をつくと、花子と手をつないで歩きだした。しかし、歩いていると、妙に視線を感じる。

周りを見てると、いやらしい目つきで周りの野郎たちが花子の胸元を見てやがる。

俺は花子の肩を抱いて、来た道を戻って行った。


「どこ、行くの?」

「帰るぞ」

「ええ!?今、来たばかりなのに?」

「黙って言うこと聞け」


そして、俺たちは、着替えてプールを後にした。


無言のまま歩き続け、出かけていて誰もいない俺の家に花子を連れて行った。

花子を自分の部屋に案内すると、俺は、冷蔵庫へ飲み物を取りに行った。

部屋に戻ると、花子がうつむいて、涙を流していたのだった。俺は慌ててジュースを机に置くと、花子の側に座った。


「なっ!?花子。何で泣いてんだよ」

「だって・・・口、きいてくれいないし・・・すぐに帰るって言うし・・・私、何かした?」


ポロポロと涙を流しながら、花子は俺のことを見つめる。俺は花子の涙を指で拭うと、花子を抱きしめた。



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