空っぽの

プロローグ(1/2)




『ボク、ドラえもん。』




小さい頃、よく見ていたテレビアニメ、ドラえもん。




四次元ポケットから出てくる秘密道具の数々は、いつも僕を興奮させた。




あんな道具であんなことが出来たら…、こんな道具でこんなことが出来たら…、ドラえもんに出てくる秘密道具は、とにかく無垢の少年だった僕に、壮大な空想を抱かせてくれた。




そんな僕も今では立派な『大人』と認められる年齢となってしまった。




白須 大地(シラス タイチ) 24歳会社員




毎日を仕事に追われ、忙しなく過ぎて行く日常に埋没し、子供の頃のことなど振り返る余裕がない。




あの頃、無垢の少年だった頃抱いていた感情など、もはや無い。




心を『空っぽ』にして現在を生きている。



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