地味子ロック
孤独な地味子(1/26)





授業はレナちゃんの予習で乗り切った。

多少間違ってるところはあったけど、直すことに意味があるから何も気にならなかった。



前、私がキョーコちゃんに予習ノートを見せたときにキョーコちゃんはジュースを買ってきてくれたから、

私もレナちゃんにお礼をしないと、と思って休み時間に購買に向かった。



「ミズキーっ!」

「コハルちゃんどうしたの?」

「え?いやミズキこそどこ行くの!?」

「購買にレナちゃんのお礼買いに行こうかなって」

「えーっ!コハルも行く!
レナの好きなお菓子知ってるし!!」


コハルちゃんはニコニコと私の隣を歩き出した。


イメチェンをした今では、前ほどコハルちゃんの横に立つことが恥ずかしくはない。

敵わないな、とは感じるけど。


「ねーねーミズキー」


コハルちゃんが無邪気に話しかけてくる。


「何?」


「ミホちゃんって誰?」





← *|# →

しおり
/663 n



⇒作品?レビュー
⇒モバスペ?Book?

編集

BACK