地味子ロック
地味子とキラキラ集団(1/12)
…………という思いは
みんなが集合場所に集まった途端に崩れ落ちたわけなんだけど。
「ごっめぇえん!
遅刻だよね!?コハル!」
「15分遅刻だけど」
「そういうヒカリだってさっききたばっかじゃん」
「うっ」
……正確には10分前に来た私以外は全員遅刻している。
一番早くて、リョウ君の集合時間3分後。
集合時間って結構曖昧なのかもしれないなーなんて思った。
それよりも驚いたのは、
あまりにもみんながオシャレでかっこよくて可愛いということ。
私の背伸びしたオシャレなんてこのキラキラ派手イケてる集団には全く太刀打ちできない。
コハルちゃんとヒカリちゃんと私だと、肌の露出度が全然違う。
アクセサリーの数も、ヒールの高さも。
私は何を持って「普通の女子高生」 になれたと思っていたのだろう。
ショックすぎて俯きそうなのを必死に堪えて
まだまだ自然じゃない微笑みをこしらえるのだけで精一杯だった。
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