地味子ロック
パーカーくん(1/17)






「俺はミズキさんが入るの賛成だけど」



論点は『私のギターが上手いかどうか』から変わって、


『私をバンドに入れるかどうか』


になっていた。

一応、全員が私のギターを認めたから。



「コハルも賛成!!」


コハルちゃんとサワヤカ君はすぐに賛成と手を挙げてくれた。


「ん?てゆーか」


パーカーの男子が首を傾げた。


「どうした?」

「んーいや、


ミズキさんがバンド入ってギターやるとしたら、

コハルどうすんのかなって。


一応コハルはギターじゃん?

オレもギターで、

ギター3本って多くね?」



本当だ。


てゆーかパーカーくんもギターなんだ。

どんな風に弾くのかな…。



「あっ、コハルはギター全然できる気配がしないからギターやめる!」


「へ?」

みんなが固まった。

コハルちゃんは構わずニコニコしている。


「コハル、ギターやめて、キーボードやる!

ピアノ小学校で習ってて、結構得意なんだぁー。


だから、ギター枠1個空いたし大丈夫!」


「なるほど…」


パーカーくんは顎に手を当てて、考えてる風のポーズ。

でもすぐに顔を上げて、



「じゃあオレも賛成。

一緒に弾き合いしたい」


ニッと明るく笑った。





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