地味子ロック
ギャル子さん(2/11)





「眼鏡とかよくわかんないけど、
ほら、アタシ視力良いじゃん?

眼鏡でいいんじゃないの?


なんか、アタシ眼鏡かけたことないし、
なんかかけてみたいなーって思うし」



「……」


少しムッとした。


ミホはいつも自分のことばかり。



私の話を聞いているように見えるけど、
最終的に自分の話に持っていきたがる。


しかも嫌味のように語るし。



「…私も視力良くなりたいなぁ」



それだけこぼして、



「あっ、部活行かなきゃ」



話を終わらせた。



「あー、私もだ」



ミホは自慢の革の腕時計を確認して言った。



「んじゃ、ばいばい」

「またね」




そして私たちはそれぞれの部活に向かった。

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