願いは叶ったはずなのになんで涙がでるんだろう?


誰かが嘘だって言ってくれるのをずっと待つよ (1/5)








『たい…… ぃたいッ!!』


「やだ…っ
やめて、お父さっ
おかあさ、ん
痛いって言っ、てっ

やだ…っ こわい…よぉ…っ!」



〜〜〜

〜〜



「ッ…!!

CD聞きながらうたた寝してた…


にしても懐かしい夢…だなぁ………」



大分、年月はたったはずなのに今でも鮮明に思い出せる記憶

男の人が怖くなったきっかけ。



お父さんはキライだった


ギャンブルばっかりして、借金つくって…

暴力や怒鳴り声もいつもタバコを吸うことも


全部キライ。




だから離婚するときはお母さんについて行った。



でも、お母さんもいつの間にかキライになってた



お酒に溺れて、何もしなくて

時には私に暴力をふるった


そして、私が期待に沿えなかった時口癖のように紡ぐ


『いらない』

『産まなければよかった』


と言う言葉が何よりキライにさせた




お母さんを。

それ以上に私を。



--ダイキライな血が私には流れてる


そう感じるたびに自分がどんどんキライになる気がした





2011年1月15日
AM01:02



無機質に表示される時計の日付に

(そういえばあと十日で誕生日なんだなぁ…)

とくだらない考えが浮かぶ




誕生日はキライな日

一年で1番キライ。



私のことなんか忘れて、
じいちゃんとお母さんのケンカする声が聞こえるから


生まれてこなければよかった私にとって
誕生日は祝われるものではなくて罵られるものだから



(去年は一通りケンカした後、
夜にやっと気づかれて罵倒されたんだっけ…?


一昨年は気づかれなかったから罵倒はされてないなぁ…)



(今年はどうなるのかな…)


(家に帰らなければ苦しいだけの一日を過ごさずに済むかな?)



そんなことを考えていると



ガラッ



部屋の扉が開く音がした



「っ…!」


じいちゃんが部屋に入ってきたようだ。


うちは狭いから私はいつもお母さんの隣で寝てる


(なにか取りにきたのかな?)


(もう1時過ぎてるし寝てないと怒られるから
しばらく寝たふりをしよう)



……ガサガサ

………



薄目を開けながら様子を伺っていると
やはりなにかを取りにきたようだった


そして2、3分して帰ろうとしたが
何故かUターンして戻ってきた。



(は…?なに?)



そしてお母さんを起こし始めた


(どうしたんだろ?
何かあるのかな?

いつもはこんなことしないのに…?)



しかも何か様子がおかしい


お母さんは揺すっても、名前を呼んでも起きないようだ








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