会社は楽しい

A003最初の給料(1/1)




今日は待ちに待った給料日。私はわくわくしながら明細書を開く。あれあれ?おかしあいぞ?計算間違いしてる?

次の日、求人案内書を持って総務へ行った。
「この求人案内の基準からいって、この金額はおかしいやろ?」と問い詰めると、「いやぁ、明細書のは方が正しいんですよ」とすっごい同情した目線でかえしてきた。私はどこがおかしいか詳しく説明したやった。担当者は「これはモデル賃金というやつで、18歳で入社して、順調に昇進した場合の金額なんです」「バカかお前は、これは中途採用を前提として、職安に出してあったやつだぞ、下らん屁理屈言うな!だったら、最初っからその金額を書いとけ!」私は怒鳴りかえした。最初っからこの金額だとわかっていたら、こんな千葉くんだりまできたりしなかつた。

私は続けて問い詰めた「じゃあこのモデルは何処にいる?会わせろ!」総務の人は困ってしまい「こんな賃金貰ってる人なんていないんです」。職安の人の話は正しかった。

そこから二人はモデルって言葉について問答を始めた。「モデルってことはだな、プラモデルってことで、これと同じってことだろうが」と私が言うと、「雑誌のモデルっていうのもありまして、この場合、その辺には決していない、特別視な人ってことです。」「はぁ?」成る程ね、そういう考え方もあったか!こいつただ者じゃないなぁ。

不思議と納得してしまった、まぁ良いか?総務には、俺はいいけと他の人のために誤解を与えないように、求人案内の給料の金額を修正しとけよと言ってやった。

会社って面白い!


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