†人形少女†
5†[少女殺人](1/23)
「レナ、今日も可愛いね?」
「スイーツ食べに連れて行ってあげる!」
「リクエストがあれば、何でも弾くよ」
麻人は以前にも増して、レナに対して執着するようになった。
日曜日になると、彼の家かラブホテルに行き、濃厚な時間を過ごす。
最近では避妊具をつけてくれなくなった。
レナは嫌だと言いつつ、身体は正直だから困ったものである。
そして、麻人好みの服やアクセサリーを身に着けさせられ、着せ替え人形にでもなったような気分だった。
このままじゃ……彼に制圧されちゃう!
頭の中では分かっているのだが、面と向かって話したり抱きしめられると、その不安や焦りも不思議と消え失せるのである。
レナにとって、麻人は絶対的な存在へと変わっていった。
──僕から逃げられると思ってんの?
夢の中の彼は、レナの首に鎖をつけてそう言った。
正夢になりませんように……。
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