お面の恋。
お面の彼は伝説でして。(1/12)
とある休日。
部活は昼までで、あたしは坂木の家に遊びに来た。
「お邪魔しまーす」
坂木の家族とはわりと顔なじみだ。
「今日は兄貴しかいねぇから」
「あ、そうなんだ」
坂木の部屋も慣れてきた。
「で?今日は急にどうしたんだよ?」
そう。
今日お邪魔したのは、坂木にお祭りでのことを話そうと思ったから。
正直先輩にフラれたくだりは話す気にならないけど、
でもいつも相談に乗ってくれて、からかいながらも応援してくれてたし、ちゃんと話すことは話さないと。
それに…。
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