お面の恋。
花火が上がる前に。(1/24)
先輩の引退はあっという間だった。
何だか呆気なくて、
これから毎日会えなくなるんだって実感がなかった。
だけど心に小さな穴が開いたみたいな虚しさはあって、
あたしの当たり前だった毎日は終わった。
次の日、3年生のいない部活で少しずつ実感が湧いてきて寂しくなった。
「ねぇ坂木」
「何だよ」
「先輩、次いつ来るかな…」
「知るか」
そんな会話を繰り返すばかり。
物凄く寂しい!
(寂しさがジワジワ溢れだしてきた夏子)
-17-
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