お面の恋。
夏祭りと聞きまして。(1/9)
「何にやけてんの?キモいんだけど」
「一言余計だわよ坂木君」
「うわ、なんかキモい!」
「あたしはとても機嫌が良いざます」
「先輩ー夏子が暑さで頭イカレたってー」
「違うわ!」
坂木の頭にチョップを入れる。
「どうした?」
あらやだ柳川先輩!
今日も笑顔が眩しい!
「いいえ!何でもないですよっ」
あたしも笑顔で返す。
「ぶりっ子」
ぼそりと呟いた坂木の背中にまたチョップを入れる。
人が優しくしてやってんのに馬鹿なやつめ。
その後もニヤニヤを我慢しながら部活を終え、帰り道を歩く。
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