もう一度...




出会い(1/11)






「ほんま毎日ひまー!」


こんなことばっか思ってた私
荒木那緒はまさかこの日
こんな出会いがあるとか思わなかった




もう夜の10時
1月になったばっかりの4日目の夜





━━プルルルルプルルルル♪━━

私のWILLCOM(コム)が鳴った



「だれこんな時間に」


“西郷 廉”



那緒の幼なじみからだった



「もしもし廉?」


「那緒今なにしとん?」


「めーちゃ暇しとった♪」


「んまにー!」


「廉もひましとん?」


「今俺ん家にツレ泊まってる」


「ぢゃあ電話しとったらあかんやん」


「ツレのコムからかけ直す」


━━プープープー━━




切られた!
廉はいっつもこうだ!
一方的過ぎて困る





しばらくして知らない番号から電話





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