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3.[笑顔と少年](1/4)
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「なー?
授業行かねーの?」
後ろから声をかけられ哀は我に返った
「え?」
驚いた顔で哀が振り返ると男の子は笑顔で哀を見ていた
だが哀は冷めた顔に戻り
また校庭へと顔を戻した
「なーなー
俺の質問答えろよー」
隣で声が聞こえたかと思うと男の子は柵に手をかけ哀を見つめていた
「……………………いかない」
哀がポツリと呟くと男の子はニカッと笑い
「じゃー
俺と一緒なっ
俺 真山 光一-マヤマ コウイチ-
名前なんて言うのー」
光一は哀の顔を覗き込みながら言うと哀は小さなため息をつきながら光一を見る
「木月-キヅキ-…哀-アイ-」
「あい かー…
漢字どう書くのー??
俺のはねー
光るに一番の一っ!!
簡単だろー?」
光一は笑顔で言うが哀の顔に笑顔はなかった
「あたしの名前は…
哀しいって書いて哀…」
小さく掠れるような声で言う
その手には汗をかいていた
「哀しい…ねー…」
光一は考え込み右手で空中に哀と書く
「へぇ…
哀の字って…
綺麗だな」
ポツリとそう呟く光一
光一の言葉に哀は目を見開き思わず光一を見た
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