あいつはあの子のことが好き。

02[>[冬休みのはじまり](1/8)




「あー!冬休みが始まるー!」


12月22日の朝。

あたしはいつもの癖で朝早く起きた。






リビングに降りると、電気がついていないから誰も起きていないことを確認した




「…そっか。冬休みだし、お弁当いらないのか」



お弁当を思い浮かべたら、小腹が空いた



「何かないかなぁ」



冷蔵庫を開けると、朝ご飯らしい物は置いていなかった




「コンビニでも行こうかな」



あたしは顔を洗ってジャージに着替えると、玄関に向かった。



自分の部屋のドアを開けると同時に隣の部屋が開いた


隣は二つ上のお姉ちゃんの部屋。


山城 聖良(セイラ)。姉御肌ですっごい頼りになる



「おはよーお姉ちゃん。」


「ん…早いねぇ」


「いつもの時間に起きたんだ」


「あ、そっか。今日から冬休みだもんね…どこか行くの?」


「コンビニ。冷蔵庫何もないから」


「‥えーほんと?じゃ、私のもお願いね」


「…ま、いいけど。サンドイッチだよね」


「うん」



私は「ちょうだい」と言うばかりに、手を差し出した



「‥‥えー金取るの?」


「そうだよ!早く!」




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