私の可愛い彼氏
[らぶらぶ?](1/14)

霧島歩夢くんの取材許可が貰えた翌日、取材先のスタジオに入る。
今日から、本当の取材がスタートすると思うと
俄然気合いが入った。

「おはようございますー」

「おはようございますー」

つか、朝でもないのにおはようとか・・・まだ慣れないこの業界。


「あっ!椎名さん!こんにちはー!また会えましたね」

スタジオに足を踏み入れると、向こうから遼くんがニコニコしながら走ってきた。

ぷぷっ、業界に染まってない人がここにもいた。

「こんにちは、」

「てか、昨日は椎名さん凄かったらしいですね。霧島歩夢に怒鳴ったりして。
俺も見てみたかったです」

目を輝かせ、興味津々に話す遼くんに 苦笑いで返す。

「ああ、あれはねーはははは」

忘れていた昨日の醜態が甦り、笑うしかない。

まぁ、そのおかげて取材取れたからヨシとするか。

「ところで、蒼空の事なんですけど・・・」


急に真剣な表情になる遼くんに、少し不安を覚える。

「蒼空は、こないだまで病院に通ってて・・・」

そこまで言うと、

「バイトーー!!何休んでんだー!」

向こうから怒号が飛んでくる。

「ごめんなさい!また今度!」


焦りながら遼くんは怒鳴ってる人の方に行ってしまった。

蒼空くん、病院て・・・?
どこか体が悪かったのかな?




- 61 -

前n[*][#]次n
/137 n

⇒しおり挿入


⇒作品レビュー
⇒モバスペBook

[編集]

[←戻る]