*上手な空気の吸い方
目覚ましの音で眠りから 目を覚ます 無意識に隣に寝ているはずの 温もりを手探りで探した
乱れたシーツは冷たく またどこか僕の知らない 誰かの家に行っているんだって 朝から絶望に引きずられた
ゆっくり気だるい上半身を起こす 昨日の情事が後を引いてる 昨日の温もりと今の冷たさに 自分だけが彼を想っていることを 自覚させられた
人ではない彼を 空は彼と出会った時の思い出に 親しみを込めて雨と呼んでいた