*君の笑顔にさよならを
「僕が死んだら……そうですね 柩に薔薇を入れてください 僕はあなたに出会えただけで十分なんです あなたが愛の言葉を囁いてくれたから 僕の人生は十分幸せなんですよ」
カフェテラスの窓際 一番お気に入りの席 向かい合わせに座っていた奴は 頬杖をつき静かに微笑んで 俺にそう言ったのだ
一ヶ月ほど前の話だった