BL短編小説
[君の笑顔にさよならを](1/4)


*君の笑顔にさよならを

「僕が死んだら……そうですね
柩に薔薇を入れてください
僕はあなたに出会えただけで十分なんです
あなたが愛の言葉を囁いてくれたから
僕の人生は十分幸せなんですよ」

カフェテラスの窓際
一番お気に入りの席
向かい合わせに座っていた奴は
頬杖をつき静かに微笑んで
俺にそう言ったのだ

一ヶ月ほど前の話だった



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