妖魔の時間

[高龗神(←これが本来の字です)](1/22)


晴明side



如月瑠衣、ただいま修行中。



今日は青龍が水の呪文を教えているんだが…………



「下手くそ」



【テメーが理解力がないだけだ!!】



お世辞にも上手いとは言えない教え方だった。



【お前の教え方はやっぱり下手だな】



だが、教える機会もないから仕方なかろうに。



《やっぱりそばで見ている方が面白い》



岩裂が頭に声を響かせる。



どうやっているかは知らないが、根裂にはバレていないようだ。



【うるせー!!教えてもらっているのに文句を言うな!!】



青龍はビシ!と瑠衣を指で指すが、瑠衣は冷めた目線を青龍に送る。



ちなみ白虎は瑠衣達の近くにある木の陰 で寝ている。



根裂はどこにいった?



【それが人に頼む時の態度か?あ ”?】



青龍もそんなに怒ってばかりでは眉間の皺が取れなくなるぞ。



【だーかーら、俺は爺じゃねーよ!!!何回言えば分かるんだ、餓鬼!】



ガシ!とお互いの胸倉を掴む二人 。



やれやれ………。



その光景に頭を抱えたくなる晴明だった。



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