無口なキミと泣き虫なアタシ。

  キミとの間の線。 1/13 

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ほんの数日前までは

一生、関わりたくなかった人だったのに


今はこんなにも彼を知りたいっていう気持ちに駆られているの




「………は?」



だけど彼の低い唸るような声に、一気に我に返った



あ、あ、あ、


あたし何を言ってるのぉぉぉぉお!?



自分でもよく分からない展開に、動揺を隠せないのはあたし自身


1人オドオドしていれば




「……………馬鹿なこと言うな」



そう言ってあたしに背中を向けた木崎くん



「…………お前と俺は

違いすぎる」




――――…あ、



今、線を引かれた




木崎くんとあたしの間に。


それはあまりにも細くて、もしかしたら簡単に飛び越えれるかもしれない




だけど、それは



出来ない気がした――…









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