キミとの間の線。 1/13
━━━━━━━━━━━━━━━
ほんの数日前までは
一生、関わりたくなかった人だったのに
今はこんなにも彼を知りたいっていう気持ちに駆られているの
「………は?」
だけど彼の低い唸るような声に、一気に我に返った
あ、あ、あ、
あたし何を言ってるのぉぉぉぉお!?
自分でもよく分からない展開に、動揺を隠せないのはあたし自身
1人オドオドしていれば
「……………馬鹿なこと言うな」
そう言ってあたしに背中を向けた木崎くん
「…………お前と俺は
違いすぎる」
――――…あ、
今、線を引かれた
木崎くんとあたしの間に。
それはあまりにも細くて、もしかしたら簡単に飛び越えれるかもしれない
だけど、それは
出来ない気がした――…
- 35 - 栞━━━━━━━━━━━━━━━≪|≫━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━⇒作品?レビュー
⇒モバスペ?Book?━━━━━━━━━━━━━━━編━━━━━━━━━━━━━━━戻