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「夏川くん、大事な話があるの」
「分かったから、それ以上近付かないで。」
放課後の誰も居ない教室。ドキドキが、わたしまで伝わる。ああ、どうしよう。ごめんなさい。
専門学生にもなって、放課後にかくれんぼなんてしていたわたしが悪いんだ。
教卓に隠れたのに、一向に探しに来て貰えない。
やっとのことで来てくれたのはいつも仲良くしてくれてる詩織ちゃんじゃなくて、
隣のクラスの夏川くんと見たことのない女の子だった。
そして、今。
女の子はきっと夏川くんに告白を
「わたし、夏川くんがーーー」
「ん?あれ、誰かいる?」
………
「…え、っと。夏川くん!ぐ、偶然、だね!」
しなかった!てか、気付かれちゃった。えええ、どうして!?
ナツコイ!
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