アシンメトリー
[あとがき](1/1)

あとがき




こんにちは、ゆりりんです。


アシンメトリー完結いたしました。総ページ数613、書き始めた頃にはまさかこんなに長編になるとは思っていませんでした。


アシンメトリーはモバスペで五作目になるのですが、私の作品は一作目からずっと登場人物がどこかでリンクしています。そのためか今までは、昔から順に読んでくださる読者様がほとんどでした。


それがここに来て、「アシンメトリーから古い作品に飛んでいます」というレビューをたくさんいただいて。思いがけず過去の作品に日を当てていただいて、感謝しています。


(アシンメトリーだけでも読めるようにしてますが、お時間の許す方は前作のこぼれる、太陽もぜひ!黒木光の闇の部分がより色濃く見えますよ。お友達の内海さんのお話は、バンパイアの憂うつでどうぞ)


さて今回、ヒロインの桜子が恋する相手は外見にハンデを持っているアラサー。私は今までイケメンばかり書いてきたので、女性読者の多い恋愛カテでは難しいだろうなぁと思っていました。


なのに予想外の反響をもらえて、作者が一番驚いております。


黒木カッコいい、年上も好き、意外に多かったのが可愛い!(笑)私は『だめ人間なのにクスッと笑える男』が大好きなので、このご意見は嬉しかったー。


実は黒木には実在のモデルがいます。ケロイドを負っていても独特の雰囲気がある人。プライベートで話したことはないのですが、見かけるたびになにか心惹かれてしまいます。


新太にもモデルがいます。「ゆりりんさん、ぼくが付き合ってるのは男なんだ」ある日突然の友人からのカミングアウトでした。


彼と話すたくさんの恋バナ、新鮮な経験がそのまま新太になりました。それまでの私はセクシャルマイノリティーに無知だったので、ここに一つのリアルな形を残せたのは彼のおかげです。


作品の終盤では、黒木と桜子には思う存分ラブラブしてもらいました。くっついてからもこんなにイチャイチャさせたのは今回初めてかも(笑)


長く不幸人生を歩んできた黒木光の幸せな姿を見たい!作者の個人的な欲求のみです。なんだか終えるのがもったいなくて寂しくて、めいっぱいやり切りました。


ランク入り、賞金の受賞、なによりもたくさんの温かいレビュー。こんなに思い入れの深い作品になったのは、ひとえに読者の皆様の応援のたま物です。


幸せな作品、幸せな作者、本当にありがとうございます。


この喜びを燃え尽き症候群にならぬ程度に噛みしめて、また皆様に作品をお届けできたらと思います。







2018.3.9



ゆりりん








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