実の親に捨てられたお☆番外編
似てない兄弟 ( 27 / 27 )
ま、
悪いことばっかりじゃないか。
実穂の浴衣姿も見れたし!
『…な、なに?』
翼「え!あっ…ええと…」
でも…未だに実穂を
褒めていないのは心残り。
浴衣可愛いね、って
今度こそ実穂にはっきり言おう。
翼「その…アレだよ…!」
アレってどれだよ!バカか!俺は!!
なんでかな…なんで誠にぃみたいに
サラっと言葉が出ないのかな。
ださいな、ださいださいださい。
『……はぁ、
何でもないなら行くよ?』
実穂は俺の顔を見るなり
ため息を吐き、呆れた顔を見せる。
くるっと前を向き
その先にいるのは誠にぃ。
誠にぃは早くしろ、と
言わんばかりの目付きで俺を睨む。
怖いっての!!
あああもう、分かったよ、
言うよ!言ってやるよ!!!
翼「…実穂!きょ、今日…さ!
すっごい男前だった!」
『……おとこ、まえ?』
誠「…バカ」
一瞬、
自分が何を言ったのか
いまいち理解し切れず。
ただ…
実穂の何とも言えない
道端に転がっている石ころでも
見るかのような眼を見てハッと
気が付いた。
褒めるところ
盛大に間違えてんじゃん
何が男前だよ!!
嬉しくないよ!
浴衣可愛いねって
言いたかったのになんで
そうゆう事言っちゃうかな!?俺!
アワアワと焦り
なんとか弁解しようと
ちっちゃい脳みそをフル回転させ
働かせてみるも、上手く出来ず。
結局何も言えずに俯いてしまう。
『…男前…いいね。
かっこいい、ってこと?』
…え?
バッと顔を上げると
まんざらでもなさそうな
実穂の笑顔がそこにあった。
腕を組みながら
『男前か、うんうん』
なんて一人で連呼している。
翼「…う、嬉しいの?」
『うん。
男前って、
強い感じするしかっこいいから。
あ
結城くんは私に
守ってもらったから女々しい、だね』
結城「
なんか違くない?」
こうして
長いようであっっと言う間の
夏祭りは幕を閉じたのでした。
誠(翼、帰ったら俺の肩揉んで)
翼(はぁ!?嫌に決まって…!)
誠(実穂を一人で
危険な目に合わせたくせに…)ボソッ
翼(すみませんごめんなさい
しっかり2時間コースで
やらせていただきますのではい)
【完】
- 80 -*|#
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