11[*・.。行き違う恋・。.*](1/40)
「はぁぁぁぁぁぁぁ〜…」
バシッ
バシッ
バシッ
「って〜なぁ〜!」
「ウザイ」
「暑苦しい」
「耳障り」
「ひでぇなぁ…お前ら…」
拓実の大きなため息に
海斗、大地、謙二が突っ込んだ
「ププ!どうしたの?拓実。まさか恋?」
そんな様子を見ていたマリアがニヤリと笑って言った
「…………………」
「え!?もしかして当たり!?」
「う…うるせぇ…」
「こいつなぁ、幻の美女に恋してんだよ♪」
大地がみんなに聞こえる声で言った
「幻の美女???
もしかしてそれって…」
ガタンッ
「何!?お前もしかして知ってんの!?」
勢いよく拓実が立ち上がった
「私?♪」
「ふざけんなよなぁ…
お前なんかよりマジで…」ブツブツ
「うわ!失礼ね!
ま、いっか。そんな拓実にもいい知らせ♪」
「「ん?」」
「みんなで海に行こ☆」
「「「は?」」」