銃を突きつける君に…
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本当のことを言って… [ 1/11]
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祐が転校して来てから数週間がたった。祐とは昔のようにとはいかないが、仲のいい友達感覚で話をしている。
あの日以降あたしも1人で出歩いたり、防衛員の居る道を通るよう心がけている。




だけど、





「何で指輪受け取ってくれないんだろ。あの日の約束なのに」



「十字架の指輪ねぇ。もしかして、吸血鬼だったりして(笑)」




「そんなわけないよ。まぁ、吸血鬼は十字架とかニンニクとかは苦手だけどさ。昔の頃だって人間だったし、この十字架の指輪だって、祐が毎日欠かさず付けてた指輪なんだよ?」




「そうね。昔付けてたんなら吸血鬼なわけ無いわね」





祐が吸血鬼だなんてあり得ない。
前に保健室で聞いた、吸血鬼の感染で人間は吸血鬼になることが出来るっていうけど、
あれは稀な現象だし、吸血鬼が吸血鬼ハンターになるわけないしね。




「舞!帰るぞ!」




吸血鬼に狙われやすい体質なため、学校の登下校はいつも祐が一緒にいてくれる。
木葉も一緒だけど、何か昔に帰ったような感じがして嬉しいんだ。




「何にやけてんだよ」




「何でもないやい!」





こんな生活があと数日過ぎたある日だった。















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