妄想恋物語
08よこどり(1/11)







康「温かいうちに、どうぞ」








白いティーカップにはミルクティーが注がれていた









紅茶どくとくの香りで、さっきまでの不安はどこかへと消えていた











こくっ








口に含んだ瞬間ミルクの甘みが紅茶の香りと、ちょうどいいバランスで心も温まる感覚だった











康「僕は紅茶にね、ホイップは入れないで練乳を入れるんだ」










桜「だからこんなに甘いんですね!!」











こくっ、こくっ











康「少し時間がかかるから雑談でもしようか…」













時間…?なんの!?












桜「時間がかかるって…どういう事ですか??」











康「あぁ…気にしないで。そういえば和歌山って……」












康の話聞いると、心臓の鼓動が早くなり息も荒くなってきた











桜「せ……んせ…ハァ……ハァ…」











康「時間がきたようだね……」







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