[赤い光](2/8)
「いやぁぁああ!!!」
その声が響き渡る瞬間、
僕は右手に持ったソレを力いっぱい振り降ろした。
肉を断ち、骨を砕く感覚がビリビリと僕の脳を刺激する。
温かい返り血がピシャリと僕の方へ飛散する。
「次もう片方いこうか」
僕は出来る限り上品な笑みを浮かべ、彼女へと送る。
「お願い…
お願いだからもうやめて…」
脂汗と涙でぐしゃぐしゃになった顔で、そう彼女は僕に懇願した。
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