*執筆中 (1/4)
〜土方side〜
呆然と立ち尽くしていた屍悪と名乗る女を、山崎が小さく声をかけて女が眠っていた部屋へと連れていった。
「……総司お前は取り敢えず着替えて来い、報告は後だ…それとそのしまりのねぇ顔も直して来ねぇとぶっ殺す」
「…ッ」
低く言えば俺が肩に添えた手を振り切るようにして、駆け出した…
「…トシ、言い過ぎだ」
近藤さんが呆れたように、だが咎めるように声をかける
分かっている……だがどうにもいつもらしくない総司の姿を見ていると苛ついてしまう。
「副長…屍悪さんを部屋にとどけて来ました。」
俺は背後にその気配を感じながらそのまま口を開く。
「……いいか山崎、…あの女は怪しすぎる。…君にはあいつの監視を頼みたい、何か不審な素振りを見せた時は構わない……斬り捨てろ」
「…ッ…お言葉ですが副長」
「いいな?」
「…御意」
俺の意見に常に余計な干渉は控えてきた山崎が躊躇したように紡ぐ言葉を遮る…
多少悪くも思ったがこれはもう決めた事だ。
「……厄介ごとなんざは俺ァごめんこうむるね…」
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