『君は僕の宝物さ』



初めての入学式【1/2】



「――…いっ」


「―…なさい」



「…みーちゃん!起きなさいっていってるでしょうが!」


もぞもぞしながらまだ寝てるのが今回主人公の私。木村美紗都(キムラミサト)。
そんで、朝から私を起こしてるのはパートで働く私のババ…「ゴツン!]…ってぇ、…私の母。木村雅美(キムラマサミ)。


「早く支度しなさい。今日は中学校の入学式でしょ!」

……時計を見ると8時30分過ぎ
入学式は9時からだから30分しかない

「何でもっと早く起こしてくれなかったの!!間に合わないじゃん!」

慌てて身支度を整える私に母は 何回も起こしたわよ!といいながら1階のリビングに降りていく。


「あぁ…間に合わないよ!入学式だから気合いいれたかったのに…」



ピンポーン…


「みーちゃん、亜美ちゃん見えたわよ。早くしなさい」


「はーい、今行くからー」

母が玄関口で話してるのは近所に住んでて小学校からの親友、松本亜美(マツモトアミ)。

行ってきまーす。と愛想もない挨拶をし亜美と家を出る。





「…あ〜それにしてもさ、先輩とかに虐められたくないよねぇ〜、ってか部活何にするか決めた〜?」

そんな話を亜美としながらあっという間に学校につく。

校門前では先生や先輩達が真新しい制服に包んだ1年生を体育館まで誘導していた。

その後に続いて私達も体育館の中に入っていく。体育館ではクラス別に座らされ亜美とは同じクラスになった。


「美紗都、同じクラスになって良かったね」

「うん!誰も知らないクラスだったらどうしようかと思った」

そんな2人で騒いでいると


「げっ!またお前と一緒かよ」

あからさまに嫌な顔をしながらこちらに話しかけてくる奴は1人しかいない―…

「…っ、原田奏太!あんた!…それはこっちのセリフよ!」

そう言うこいつは私にいつも喧嘩を売ってくるのは保育園の時からの腐れ縁の原田奏太(ハラダソウタ)。
いつも私になにかと突っかかってくる。そうしてるうちに入学式は始まった…―




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