蛟神社物語−星花降る夜−
七 [水の子](1/1)
ある日、星花が水辺を歩いていると、尊緑が川に手をかざし何か唱えているのが見えた。


星花(何やってるんだろ?)


尊緑が何か唱えていると、水の中から一人の人が出て来た。


星花(っ!!人間?!なにあれ?!)


「あなたの式になります。」


尊緑「わかった。君に新しい名を与えよう。君の名は・・・・・・水元。」

水元「ありがとうございます。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
星花「尊緑。」
尊緑「何?めずらしいね。君から声掛けるなんて。」

星花「あの男の子はなんなの?」

尊緑「何?やきもち?嬉しいな。星花が妬いてくれるなんて。」

星花「そうじゃなくて!!あの男の子の正体はなんなの?!」

尊緑「・・・・水元は“水の子”だ。」

星花「水の子?」
尊緑「水の子は、水辺・・・特に水の中で死んで霊になった生き物の事だよ。」

星花「じゃあ尊緑は、水の子を水の中から出して何する気なの?!」

尊緑「水の子は、ほって置くといずれ水の妖や悪霊になって今生きている者達の害になる。だからそうならないよう水神達は水の子を救うんだ。」


星花「そうだったの。ごめんなさい。」

尊緑「いいよ。また詳しく教えるね。」

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