見てはいけないあとがき

[無慈悲な凶弾](2/8)



僕の部屋に入ると、九条さんは手鏡を使って窓の外を確認してから、部屋の隅に座った。


窓の外からだと、そこが死角になるらしい。




「あ、すいません。さすがに九条さんも命は惜しいですか」





こんな状況では冗談にもならないことを言って、僕はカーテンをざっと引く。


少し部屋が薄暗くなった。




「一応な。命が惜しいかどうかはともかく、無駄死すんのは御免だ」




軽く口角を上げて笑った。


ちゃんと冗談と取ってもらえたようだ。





「これから、どうしますか。モバスペBookの運営に問い合わせて、作品を消してもらうとか?」



「昨日あの後問い合わせてみたんだが、ちょっと厳しいようだった。本人じゃないと削除は受け付けられないらしい」



「そんな…。こんな状況なのに。こんなことしてる間にも、誰かがあとがきを読む可能性だってある。」



「それはそうだけど、向こうの言い分ももっともだ。呪いのあとがきの話なんて、信じてもらえるはずもないしな。俺たちに削除する権利があるわけでもない」






この感じだと、九条さんは昨日相当運営とやりあったのかもしれない。



とりあえずは他の方法を探るしかないか。


- 68 -

前n[*][#]次n
/75 n

⇒しおり挿入


⇒作品?レビュー
⇒モバスペ?Book?

[編集]

[BACK]