見てはいけないあとがき

[悲劇の始まり](1/8)



週明けの月曜日。



あと3日我慢すれば夏休みだ。

クラスは浮かれた雰囲気だった。




「あれ?小野田来てねーじゃん」



もうすぐ始業時間だったが、三木の言うとおり、小野田はまだ学校にきていなかった。



「溺死してたりしてなー」



「バーカ。いつまであんなくだらない悪戯の話、引っ張るんだよ」



ニヤニヤしながら言う三木をたしなめる。




コイツがこうして俺の席によく来るのは、たぶん小野田が目当てだ。

俺は小野田と家も近くて、子供の頃からよく遊んだ仲だ。
親同士も仲が良い。


だから三木は俺を利用するつもりで近付いてきてるのかもしれない。


何も考えてなさそうで、結構計算高い奴だ。

だけど、俺は三木のそんなところが意外と気に入っていて、最近はクラスでつるむことが多くなっていた。


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