部長とあたしの恋愛法則
*[プロローグ](1/3)


「じゃ、そういう事だから、元気で」




目の前にはガムシロップとミルクがたっぷり入ったアイスコーヒー


グラスに付いた水滴がコースターまで到着する様を無言で見つめる




視線を上に戻し、あたしの前から颯爽と立ち去る男の後ろ姿を確認する



あいつは誰だったか…



…そうだ



あいつはあたしの彼氏…


ほんの数分前までは





こんな…


こんなあっさりした別れ方があるだろうか



少なくとも一週間前のあたし達は愛を交わす仲だった



…ベッドの上で

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