甘い蜜は不信の香
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2(1/5)

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〜正敏〜


「…んん…あっ…」

「ここが好きなんだろ?」

「ん〜そんなと…こ…あっ…駄目」





いやらしい音が静かな部屋に響き渡る。

俺は、会社が終わると、決まってここ、小雪の家に寄る事がごく普通になっていた。

小雪との付き合いは、もう3年になる。



細くきゅっとくびれたウエスト、しっとりと吸い付くような白い肌に、肩まで伸びたフワフワに揺れ動く亜麻色の髪。

そして、合うたび俺をねだる甘い唇に俺は、満足していた。




「あら…もうこんな時間?」




白い裸体をあらわにしながら小雪は、タバコに火をつけていた。




「だな…。もう戻らないと。」

「泊まっていけば?」

「今日は止めとくよ。明日も会議なんだ。」

「…そう」




小雪は押し黙ったまま、静かに煙りを吐き出していた。




「正敏?」

「うん?」

「そろそろ、奥様と別れないの?」

「別れつもりはないよ?
それ承知で俺と付き合ってるんでしょ?」

「そうだけどさぁ」




ワイシャツのボタンを閉めている俺の前にまわり、勢いよく腕を絡ませてきた。




「もう私…。正敏と付き合って3年。もう26才になるのよ?いい加減、親も結婚しろってうるさいんだからさ。」



小雪の手が滑るように、ズボンの中に入ってきた。

















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(PV:6041)


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