甘い蜜は不信の香
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許さない・・・
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「早く起きなさい!学校遅刻するわよ!」



ノソノソとお尻をかきながら、7才になる息子が起きてきた。



「ママァ…学校行きたくないよ…ねぶぃょぉ」




ふぁ〜っと子猫のようなあくびをして床にコロンと転がりだした。

ったく…毎朝!毎朝!
息子は、起きれば学校へ行きたくないと口を開く。



「も〜!いいから!さっさと早く着替えなさいね!」




恨めしげに、私を見上げると渋々息子は、黒い上下のジャージに着替える。

そんな悲しいお顔をママに向けても、動揺しませんよ!


「ほら!早く食べなさいね!洋(よう)君。ちゃんと牛乳飲んでね。」





朝から私の声を背に浴びながら、マイペースではむはむと、ご飯を食べる洋。

一体このマイペースは誰に似たんだか…。

ため息交じりで次は、3才の娘、ひなたの様子を急ぎ足で覗きにいった。

ひなたは、毛布から小さなぷくぷくした片足をちょこんとだして、スヤスヤと可愛い寝息をたてていた。

あ〜ん。もう、ひーちゃん可愛い!!

このぷくぷくのほっぺ食べたいわっ!

などと親バカ炸裂をしている場合ではなくて…。

ベットの隅で大の字で、怪獣の襲来?とも思える音の発信源に目を向けた。










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(PV:7246)


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