水面に映る月
プロローグ
[漆黒の闇と緋色の焔](1/2)

春も終わり、季節は夏へと移り変わろうとしている、満月の綺麗な夜だった。

昼間とはまた違った姿を魅せる漆黒の闇が支配する森を背に、その城は建っていた。
その中でも一際大きな部屋だけが、時間を忘れたかのように、まるで真昼のように明るかった。




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