旦那様は、アイドルです。
*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*
☆[stage.7](1/15)
*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*
 
─────
────




あのまま

お前と一緒にいたら



いっそそのまま


壊れるくらい
ぐちゃぐちゃになるまで
抱いてしまいたいと思う



独占欲に狂った
自分がいて……




怖くなって、

逃げ出した。





─────




あの後、俺は事務所に泊まった。


音遠のいる家に……

……戻れなかったから。




そして翌日──




「はぁ……」


「ナオトさんっ?
溜め息なんて珍しいじゃないですかっ!」


「花憐……」




撮影の準備が着々と進む中……


……俺は、
共演の花憐と一緒にセット横の休憩スペースで
椅子に腰掛けていた。



台本を読んでるフリをしながらも
音遠の事を考えていて……

……思わず溜め息を零してしまった。


花憐が隣にいるのにさ?



仕事なんだから……

……集中しろよ、俺。





「まさか……昨日の事気にしてるんですかっ?
私だったら全然大丈夫ですよっ!」



そんな俺に……

花憐は、いつもと変わらず高めのテンションで笑いかけてくる。




「花憐……ごめんな、迷惑掛けて……

今日こそは、絶対OK貰うから……」



 

- 94 -
*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*
前n[*][#]次n
*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*
/272 n
*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*
⇒しおり挿入
*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*
*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*
⇒作品?レビュー
⇒モバスペ?Book?
*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*
[編集]
*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。*
[←戻る]