旦那様は、アイドルです。
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☆[stage.4](1/9)
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俺がクランクインしてから、早数ヶ月が経った。
正に今、撮影は丁度佳境を迎えていて。
現場の空気はピリピリとしていた。
「──はいカット!
ナオト、良かったよ!」
「ありがとうございます」
……喧嘩シーンの撮影が終わった。
監督の声が現場に響いて、緊迫していた雰囲気がフッと和らいだ。
俺は、今撮ったばかりの映像を観るために
モニター近くまで歩いていった。
「いやー、予想以上に演技出来るなぁナオトは」
「はは、そんな事ありません」
監督の横に並んで、
一緒にモニターを観る。
やっぱり自分の演技は毎回チェックしないとさ?
監督の言葉に愛想笑いで返したら
「まぁ、もちろんまだまだひよっこだけど?
これから磨いていけば、良い役者になれるよ」
笑顔でそう言われ、
ポンと肩を叩かれた。
──この監督は。
業界じゃあ厳しいと有名で。
しかも、幾つもの作品を世に生み出して
幾つもの賞を採っている
凄い監督なんだ。
そんな凄い監督に
“良い役者になれる”
だなんて事言われたら、
「ありがとう……ございます!」
さすがにめちゃくちゃ嬉しいっつーの!
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