浴衣はひらりと恋唄う
[浴衣はひらりと恋うたう](1/15)


 八月十日。

 午後三時。

 雲はひとつかふたつだけ。

 まだ落ちたくないと粘る太陽が、町全体を照らし続ける。

 町民は皆、今日限りのお祭り会場に集まっていた。


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