はちゃめちゃ不良は私の彼氏!?
15.[晴れていく心](1/17)
孤独感なんかあの顔見れば落ち着くだろう。
そう思い、早めにお風呂から上がる。
お風呂から上がって身体を拭いていると
「・・・???」
つけてもいないのにリビングの方から、テレビの音が聞こえた気がした。
気になり、ドアをちょっと開けて覗き見るがリビングの部屋の電気はついていない。
春は早々と下着とパジャマを着ると、肩にタオルをかけリビングに向かう。
まさか起きている訳ないと思ったが、こんな夜中にも関わらずテレビを見ている江空。
しかも電気をつけずに見ているから驚きだ。
そんな江空に声をかける。
「ごめん、起こしちゃった?」
「んー・・・」
苦笑いして言うと、江空が眠そうな顔で私の方を見る。
と、細かった目は一気に真ん丸に見開いた。
「・・・。」
「・・・ん??」
目を見開いて黙っている江空を見て春はあぁ、と分かったように笑う。
「お風呂入ってたの」
「あ、おう」
そう言って飲み物を探しに冷蔵庫に向かうが、それすら目で追う江空に首を傾げた。
「何?どうかした??」
お茶をとり。
江空の元に向かうと、黙っていた江空が。
手を口元にやると笑ったように口を開いた。
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