無表情の心理学専攻者
§[母親の存在](1/30)
《藍屋 秋人side》
今日は久しぶりに心理学のクラブ。
合宿から帰ってきて1週間たった。
夏菜が姿を現して1週間ーー………
どうして俺には姿が見えない??
そんな事を考えながら学校に向かう。
時刻は9時26分。
この季節は暑すぎる………
こんな時間からでも公園で元気に遊ぶ幼い子。
………熱中症にならないか……?
………………………
………………
…………
暑い中、階段を上り心理学専攻者特別教室のドアを開けた。
そこにいたのは机に伏せて眠る一人。
藍「水上………先輩………」
夏の温かい風がカーテンを勢いよく揺らした。
…………………ベチャッ
「ぐほぅっ………」
水上先輩の顔に書類がとんでいった………
水「あ………藍屋くん……」
藍「おはようございます。」
そう言いながら俺は散らばった書類を拾った。
水上先輩もしゃがみ込んで拾いだした。
水「私、聞いたの………」
水上先輩のその調子で良い事じゃないと思った。
俺はただ、次の言葉を待った。
- 200 -
前n[*]|[#]次n
⇒しおり挿入
⇒作品?レビュー
⇒モバスペ?Book?
[編集]
[お戻りの方は]