無表情の心理学専攻者
§[笑えた事。](2/3)
藍「なぁ、夜森?」
私「はい……?」
藍「夜森がみた、夏菜って…どうだった??」
ズキンーー…………
私「…………あの……その……」
どうしてですか。
どうして藍屋さんの口から夏菜ちゃんの事を聞くと心中穏やかじゃないんですか。
ただ、藍屋さんの"初恋"ってだけじゃないですか………
今まで藍屋さんは色んな素敵な人に出会い、色んな人に恋心を抱いただろうに………
私が答えに躊躇している
と。
藍「ごめん夜森……
夜森は怖い思い、したのにな…」
謝る藍屋さん。
私に気遣ってくれた事が申し訳なくあり、嬉しくもあり………
だったのに。
藍「つい、"夏菜の事が気になって"………」
神様。
お願いします。
私はもうこれ以上、藍屋さんを意識したくありません。
藍「夜森………?
どうした………夜森?」
心配そうに私の名前を呼ぶその声が、
心配そうに私を覗き込むその瞳が、
私を『哀』の表情へと導くのでした。
私「すみません藍屋さん…
眠くなってきたのでお休みします……」
藍「そうか…
おやすみ。」
結局私は逃げるのです。
……………………………
………………
………
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