無表情の心理学専攻者
§[2年A組 心理学専攻者クラス](1/8)


翌朝。

長い髪を梳かしていると庭に黒い柴犬が歩いてました。


「おはようございます。
"アラン"」


この犬ですね。
じぃじが昨夜、"アラン"という犬を飼ってると言ってました。


柴犬だけど名前は…
洋風な名前ですね。



私は縁側に座りました。

手を伸ばすとアランは私の指を舐めました。



「悪魔だと魔女だと汚らわしいと言われた私なんかを舐めても大丈夫でしょうか…」



そんな事を言っていると春の風が私の長い髪を揺らしました。




あ、学校に行けと言う事ですね。

私はアランに挨拶してから鞄を持ちました。

鞄は学校指定のようです。



「じぃじ、ばぁば、行ってきます」

そう言ってお辞儀をしました。



玄関から歩いて門を出ます。

人通りは余り多くないです。


私は迷子にならないようにと、学校へと向かいました。



車に引かれる事もなく学校に着いたのはいいんですが…
私の教室はどこでしょう?

あ、職員室に行きましょう。

そう思い、職員室に行く事にしました。


「岡本先生、いらっしゃいますか?」


そう尋ねると先生が来て私を職員室の中へと誘導しました。


「一緒に教室に行って夜森には挨拶をしてもらわないといけないからなっ!」

相変わらず先生は語尾に!がつくようです。



私は職員室の中でただボーッとして過ごしました。







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