恋した相手は可愛い彼でした

○[「お前は馬鹿か」](1/5)








ゆうちゃんと寝ていたら、買い物から帰ってきた祐香ちゃんと野瀬君にこっぴどく怒られてしまった。


熱が移るから、と。



「なぽちゃんに熱を移したらどうなるかわかってるの、ゆう兄。寝たフリしても無駄だよ」


「ほんっと祐介は菜穂ちゃんになると余裕なくなるよなあ。こら起きろ、コーラ買ってきてやったから」



怒る二人だけど、私も悪い。あんな近くでゆうちゃんと寝ちゃってたんだし。……キスなんて自分からしちゃったけど、言うのやめておこう。


渋々起き上がるゆうちゃんのほっぺにグイグイとペットボトルを押し付ける野瀬君。相変わらず世話係みたいだなぁ。


面白くてクスクス笑っていると、祐香ちゃんが私の手をひっぱってきて。


どうしたんだろう?



「なぽちゃん、今日はおじや作るから。手伝って」



あ、そうだった! ご飯作るの手伝わなきゃね!



「ゆうちゃんと野瀬君、ご飯作ってくるから!」



そう言って2人を残して買い物袋を持った祐香ちゃんと一緒に部屋を出た。








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ちゃいほーむ


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