俺と先生

・[俺の罠](1/60)
ノンケの先生にBL小説を読ませるように仕向けた結果!?



「こら、岩井っ」

「何すか?」

「何すかじゃない。授業中に本を読むな」

「毎日一時間は読めって言ったの、先生っすよ?」

「誰も授業中だとは言ってないだろ!!」

「授業中以外、俺暇な時間ないんで」

毎日先生とのやり取り。

皆もウンザリしてるだろうけど、

最後まで付き合ってもらいますよ。

「何で無いんだ。お前は部活もバイトもしてないだろうが」

「イメトレがあるんすよ」

「もういいっ!!この本は没収だっ」

「ありゃりゃ」

先生は苛つきながら黒板に書いていく。

今は夏目漱石の『こころ』をやってる最中。

先生が『こころ』を読めって言ったけど、

断念した。



―――キーンコーンカーンコーン



「授業終わりっ」

先生は挨拶もしないで出ていった。

本返してもらわなきゃな…。

「岩井くん、佐山先生って厳しいよね」

「ん?別に俺は気にしてねぇよ?」

「ホント?」

「うん。心配ねぇって椎名チャン」

「そう…」

椎名チャン、

アンタは黙ってて。

今まで積み重ねてきた努力が、

アンタのママにチクられて終わりにしたくないんで。

ちなみに、

椎名ママはPTAなんさ。

だから、

ちょいちょい近づいてくるけど、

アンタに興味ねぇから。

「夏樹っ」

「夏樹言うな。岩井って呼べ」

「女みたいだから?」

「当たり前」

「可愛いのに」

「死ね」

「おぉ、怖。ところで岩井」

「ん?」

「何の本読んでたんだよ。何か気になる」

「秘密。じゃ、本返してもらいに行ってくる」

先生読んだかな?





- 1 -

前n[*]|[#]次n
/60 n

⇒しおり挿入


⇒作品?レビュー
⇒モバスペ?Book?

[編集]

[←戻る]