泡姫の夢物語
[会いたい](1/6)
手首に縄の跡がクッキリ残ってる
おっぱいも赤く腫れて
頬なんか両方真っ赤っか。というか腫れてる…
明日までに腫れ引くといいな。
出勤だしあいつのせいで、休むのなんて悔しいし…
でも鏡でその跡を見ると悔しくて泣けてきた。
こんなに乱暴にされたのは
初めてだった。
殺されかけた時は怖かったけど
なんか今日は悔しくて泣けてきた。
あんな奴に…
そう思うほど涙が止まらなくなった
ドライバーも気を遣って店に電話をしてくれて
残りの予約は1本でラストだったため、店長が客に早退したと連絡を入れてくれたみたいだった
家に帰り一人になる。
寂しくて悲しくて辛かった
何も考えずに
ヒロ君の番号に発信していた
「もしもし…」
!!!
声を聞いて我に帰る
「姫ちゃん?どしたの〜? 」
あ、どうしよ…
「あ、なんでもない間違えた…」
「なんだ〜、ご飯のお誘いでも来たのかと思ったよ(笑)」
この明るくて優しい声を聞いた途端
余計に涙が溢れてきて止まらなくなった
早く切らなきゃ…
泣いてるってバレちゃう。
「姫ちゃん?どーしたの?泣いてるの?」
「なんでも…ない」
「どーした?どこにいるの?大丈夫?」
「大丈夫…ごめん、切るね」
「え、姫ちゃ…」
無理矢理切った
すぐに掛け直してきたけど
電源を落とした。
なんて自分勝手なんだろう…
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