泡姫の夢物語
[風俗嬢の恋。](1/5)




結局この日はどの客とのプレイも集中出来なかった



家に帰ってから考える





ヒロ君は…多分私のことが好きなんだと思う。
私も大好き

でも私の今までの生き方で
彼氏つくってからだ売るのを辞めて普通に働く勇気は無かった



狂ってしまった金銭感覚を目の当たりにするのが怖い…
これが当たり前になってしまっている自分が
普通の人と恋愛なんて出来るんだろうか…




ヒロ君はあの日からも前と変わらずLINEをくれた。
変わったのは所々に

好きだよ
可愛い
会いたい
運命だもん

ってワードが驚くほど多くなったこと。

それが辛かった
この人はとっても純粋な人だと思った。


「ねぇ?なんでそんな毎日LINEしてくれるの?」

「え?好きな子と連絡取りたいって思うのは普通じゃない?」



好きな子…


嬉しい、けど私はヒロ君とは付き合えない。
そんな資格は無いもんね。

うん、だったら嫌われれば良いんだよね




「会おっか。」



おそらく最初で最後の最悪なデートになる


でも傷つけたくないし、

私は風俗のを上がる気はない。

バカみたいに買い物することもなくなって
借金に追われてるわけでもないのに
財布にお金が入ってないと不安で仕方ない。


この堕ちた考え方。



いつから?どうしてこんな人間になったんだろう…



ごめんねヒロ君。


私に誘いにヒロ君は大喜びで
予定を決めていた。


ごめんね。





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