勿忘草
[episode2](1/7)
集人side


仕事が終わり着替えを済ませて帰る準備をしていた。



鞄の中に手紙が入っている。



ん?なんだ?



手に取って見てみると表には俺の名前が裏には如月渚星と彼女の名前が書かれていた。



渚星から?なんだろう。



事務所に置いてあるカッターを手に取り慎重に封を開ける。



そこには今までの思い出話や感謝の気持ちが書かれていた。



そして最後に



「あなたとはもう一緒にいられません。別れてください。」 と書かれていた。



頭が状況に追いつかない。



とりあえず落ち着こう。



大きく深呼吸をする。



スマホを取り出しLINEを送ろうとしたけれど見つからない。



トーク画面にはメンバーがいませんの文字。




LINEまで消したのか。



電話も繋がらない。



くそっ。



スマホを投げた音が事務所に響く。



なんでだ?なんで一緒にいられないんだ?



頭の中でぐるぐると考える。



そういえばここ最近おかしかったような気もするがはっきりと覚えてない。



ダメだ考えてもどうにもならない。とりあえず今日は寝て朝起きてから考えよう。



俺はバイト先を後にした。


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