ゆめをみたいの。
[0.5*ようこそ、日常へ](1/23)
【ハタチの子と恋愛】
安元「おまえハタチの子とどういう会話してんの?」
突然突拍子もなく現場で安元くんにそう聞かれた。
「どういう会話って、仕事のこととか恋愛のこととかがんばろうって話をする」
安元「仕事は、あーでも説教くさいおじさんになるしなー。恋愛なんてセクハラでお縄だよ、俺」
安元くん、そのひとりごと全部聞こえてるから。
「なんなの?ハタチの子に恋でもしたの?」
安元「ちげーよ、こないだラジオでさ…」
聞いてみれば、こないだラジオで16個下の異性は恋愛対象になるかというメールがきたらしく
自分の16個下って丁度ハタチとかだよな、ハタチって誰だ?って考えた結果、
安元「小倉とかかなってなった」
「wwwwwwwwwwwwwww」
すまない、笑いが止まらない。安元くんと唯ちゃんなんて想像ができなさすぎる。
安元「おまえ笑いすぎだろ」
安元くんと唯ちゃんは、おじさんと少女にしか見えない。それこそお縄だ。
笑いすぎてお腹を抑えて涙流しながらヒーヒー言う。
安元「泣くほど面白いか」
「今年一番笑った」
息を整えてコーヒーを一口飲む。ブラックはやっぱりおいしくない。
「ごめん、話聞く。なに?」
安元「俺、小倉に限らず石原もだけどああいう若い子となに話したらいいかほんとにわからない!」
瀬戸ちゃんとは喋るくせにゆいかおりとは喋れないのか。
「安元くん、忘れてるかもしれないが瀬戸ちゃんだってこないだ成人したばっかだからな」
安元「……え!?そうだっけ?」
やっぱり忘れてた。瀬戸ちゃんは確かに落ち着いててしっかりして隙がないけどつい最近まで成人したばっかの女の子だ。
夏織ちゃんと同い年とはとても思えないけど。
「いつもあのふたりとなに話してんの?」
安元「おはようございます」
「………え?それだけ?」
安元「そうだよ!?だってこんな40になるおっさんがハタチの子となに話したらいいかわかんねーもん!」
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