恋に落ちるその日まで -1st-
[番外編Aお隣のそーま君](1/14)
私は運命なんて、信じない。

恋をするのは楽しいし
恋の駆け引きも、刺激的。

でも、男女のゴールは『結婚』なわけで
もう25歳を迎えた独身女が
いつまでも愛だ恋だに溺れていられない。

そう、思っていた。


彼に出会うまでは




最近、お隣さんが越してきた。

細身で背の高い、いかにもモテそうな男の子。

可愛いルックスに
人懐っこい笑顔。
加えて爽やかなイケメンボイス。

わざわざご挨拶に来てくれて、少し話したけど
見た目通りのチャラい感じに清々しさを感じた。

大学生だって言ってたな。
きっと、私が同じ学生だったら

恋してる。


本能のまま恋に落ちて
怖いものもなく
彼を求めていただろう。


なんて、そんな時代は
遠の昔になってしまった。




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